昨夜、カウントベーシーオーケスオラのコンサートを堪能してきました。
「地上と最もスイングするビッグバンド」をベーシーが結成したのが1935年。
残念ながら、ベーシーは1984年に他界していますが、彼の精神は脈々と受け継がれているのです。
私は彼の顔が好きです。しわだらけの、優しそうな顔です。
生前に一度だけ彼のコンサートに行く機会がありましたが圧倒的な存在感でした。
しわと優しさ、それこそが彼の人生を凝縮していると思います。
黒人であること。当時はダンスホールの脇役にしかすぎなかったビッグバンド。
決して楽なスタートではありません。
さらに、個性的すぎる楽団員。それに追い討ちをかけるような第二次大戦。
さすがの彼も一度はバンドを解散するところまで追い込まれています。
でも、1951年に復活をなしとげ更にジャズの極みを高めています。
そんな諸々の苦難が彼の顔をしわだらけにし、そんなひたむきさゆえの幸せが彼の顔に輝くような笑顔を与えたのだと思います。
私はいつの日から、ミュージシャンとしてのベーシーとともに、組織を束ねるベーシーに憧れと尊敬の念を持つようになりました。
「いろいろな才能を束ねて大きな力にする」そんな考えが自分の目指すマネジメントの理想型に思われたからです。
この苦しい経済環境で組織の運営は更に難しくなってきます。
ともすれば近視眼的に物事を判断しがちです。
そんな時にカウントベーシーに再会でき、「頑張れ」ってエールを送られた気分です。
彼の名曲の「Jumping at the woodside」アンコールで演奏された「April in Paris...」
彼のしわだらけの優しい顔がサントリーホールに広がりました。

コンサート前の風景